本文へ進む
今日からできる、お客さんに見つけてもらうお店の作り方
ホーム › 店舗経営・資金繰り

飲食店の簡易課税は2026年どう選ぶ?判断手順

飲食店の簡易課税は2026年どう選ぶ?判断手順のイメージ写真

公開: 2026-10-21 / 更新: 2026-10-21 ・ 読了 約4分

この記事の要点

  • 課税売上高5,000万円以下が簡易課税を選べる条件
  • 飲食店のみなし仕入率はおおよそ60%(第4種事業)
  • 届出は課税期間開始前日までに税務署へ提出が必要

飲食店の簡易課税、選ぶべきかは売上規模と経費構成で変わる

飲食店が簡易課税を選べるかどうかは、基準期間の課税売上高が5,000万円以下であることが条件です。そのうえで有利になるかどうかは、仕入れや経費の実額が「みなし仕入率」より少ないかどうかで決まるため、一律に「飲食店は簡易課税が得」とは言い切れません。

消費税の申告方法には原則課税と簡易課税の2種類があり、どちらを選ぶかで納税額が変わることがあります。本記事では、飲食店が簡易課税を検討する際の判断手順、届出の流れ、よくある失敗例を整理します。最終的な適用可否や有利不利の判断は、税務署または税理士への確認をおすすめします。

簡易課税とは何か

簡易課税は、実際の仕入れ・経費の金額を集計せず、「みなし仕入率」という業種ごとの割合を使って納める消費税額を計算する仕組みです。飲食店は原則として第4種事業に区分され、みなし仕入率は60%とされています(食材を仕入れて調理し提供する業態の場合)。ただし、持ち帰り販売や製造小売に近い形態を含む場合など、事業区分の判定が分かれるケースもあるため、自店の業態がどの区分に該当するかは事前に確認が必要です。

原則課税では、実際に支払った消費税額を1件ずつ集計して差し引く必要があり、経理の手間が大きくなります。簡易課税はこの集計作業が不要になる点が最大のメリットです。

簡易課税を選べる条件と届出の手順

適用できる売上規模

簡易課税を選択できるのは、基準期間(個人事業主は前々年、法人は前々事業年度)の課税売上高が5,000万円以下の事業者です。年商がこのラインに近い店舗は、翌期に基準を超えて強制的に原則課税へ戻る可能性もあるため、毎期の売上を確認しておく必要があります。

手続きの流れ

簡易課税を適用するには、事前の届出が必要です。おおまかな流れは次の通りです。

手順1:自店の課税売上高が基準期間で5,000万円以下かを確認する

手順2:「消費税簡易課税制度選択届出書」を所轄の税務署に提出する

手順3:原則として適用を受けたい課税期間が始まる前日までに届出を済ませる

手順4:適用後は2年間継続が原則となるため、翌期だけ原則課税に戻すことはできない点を確認する

届出のタイミングを誤ると、その年は原則課税のままになってしまうケースがあります。新規開業の初年度は提出期限の扱いが異なる場合もあるため、開業時に同時に相談しておくと手続きが漏れにくくなります。

よくある失敗例

特に3つ目は、簡易課税では実際の仕入れにかかった消費税を個別に計算しないため、高額な設備投資をした年は原則課税のほうが有利になることがあります。改装や大型設備の導入を予定している年は、事前にどちらが有利か試算しておくことが大切です。

カフェのテーブルにカップを用意する手元
カフェのテーブルにカップを用意する手元 /イメージ画像

お店の名前を入れるだけで、あなたのお店の記事を1本、無料でお作りします。検索で見つけてもらう記事を、毎日2本代行します。

無料で記事を作る →

原則課税との比較で考える判断軸

みなし仕入率60%と実際の経費率を比べる

飲食店の経費構成は、食材費・人件費・家賃・光熱費など多岐にわたります。食材費だけを見れば60%を下回る店舗も、人件費まで含めた実質的な仕入税額控除を考えると結果が変わることもあります。簡易課税はみなし仕入率で一律計算するため、経費率が高い店舗ほど原則課税のほうが有利になりやすく、経費率が低い店舗ほど簡易課税が有利になりやすい傾向があります。

事務負担も比較材料にする

納税額だけでなく、経理にかけられる時間も判断材料になります。原則課税は軽減税率(8%・10%)が混在する飲食店では区分経理の手間が増えるため、スタッフ数が少ない店舗では簡易課税を選ぶことで事務負担を軽くできる場合があります。一方で、納税額の差が大きい場合は、多少手間がかかっても原則課税を選んだほうが資金繰りに余裕が出ることもあります。

試算のタイミング

判断は、決算や確定申告の直前ではなく、課税期間が始まる前に行う必要があります。届出のタイムリミットがあるため、前期の数字が固まった時点で翌期の試算をしておくと、選択を誤りにくくなります。導入後の効果は1期分だけでなく、3年程度の売上推移を見ながら2〜3年ごとに見直すと、事業の成長段階に合わせた選択がしやすくなります。

まとめ:判断に迷ったら専門家と公式情報を確認する

簡易課税が有利かどうかは、売上規模、経費構成、設備投資の予定など複数の要素で変わります。おおよその傾向はつかめても、最終的な有利不利の判定や届出の可否は、個別の数字を見なければ正確には出せません。国税庁の案内や所轄の税務署、顧問税理士に相談しながら、自店の課税期間が始まる前に判断することをおすすめします。

資金繰り全体の見直しを合わせて行いたい場合は、日本政策金融公庫の相談窓口も選択肢になります。消費税の申告方式だけでなく、仕入れコストや人件費の構成を見直すきっかけとして、経営全体の数字を定期的に点検する習慣をつけておくと安心です。

よくある質問

Q. 飲食店は必ず簡易課税を選んだほうが得ですか?
A. 一概には言えません。経費率が高い店舗は原則課税のほうが有利になる場合もあるため、自店の数字で試算したうえで判断する必要があります。
Q. 簡易課税の届出を出し忘れたらどうなりますか?
A. 提出期限を過ぎると、その課税期間は原則課税での計算になります。期限管理が重要なため、早めに税務署へ確認することをおすすめします。
Q. 簡易課税を選んだ後に原則課税へ戻せますか?
A. 原則として2年間は継続適用となり、翌期だけ自由に変更することはできません。変更したい場合の条件は国税庁の案内で確認してください。
この記事をシェア: X(Twitter) LINE
この記事を紹介・引用するときは

下のリンクをそのまま貼ってお使いください。文章を引用されるときは、出典としてこのページへのリンクをお願いします。

あわせて読みたい

関連データ

やきとり鳥けん(東京都江東区)|飲食店・所在地・電話番号
山海壱(大分県別府市)|飲食店・所在地・電話番号
ochiai shokudo(東京都江東区)|飲食店・所在地・電話番号
竹屋 1号館(大分県由布市)|飲食店・所在地・電話番号
→ お店をすべて見る

お店の名前を入れるだけで、あなたのお店の記事を1本、無料でお作りします。検索で見つけてもらう記事を、毎日2本代行します。

無料で記事を作る →

商工会議所・よろず支援拠点などが開く、資金繰り・補助金・創業の相談会とセミナーを、地域ごとに一覧にしました。登録は無料です。
資金繰りの相談会カレンダーを見る →